大阪交響楽団にお邪魔していました。
山下一史さん常任指揮者就任という記念定期演奏会に客演首席として参加させて頂きました。
僕自身12年振りの英雄の生涯、今までB♭3番、B♭1番、E♭2番というパートを経験して、再びB♭の1番を担当させて頂きました。
中々大変キツいパートですし、基本的にはそのオーケストラの首席が吹くパートなので、自分のオーケストラで吹いたので、もう吹く事は中々ないだろうなと思っていたパートでした。
戦闘のシーンに吹く箇所が詰まっており、高い音と吹きっ放しをどうクリアしていくかが課題でした。
他の仕事をやりながらこの曲を練習するのが大変でしたが、何とかベストなコンディションで迎えたいと試行錯誤しながらでしたが、何とか初日を迎え、やはり苦労はしましたが、何とか本番まで駆け抜けられたかな。
山下さんは関西フィルではほんの数回しか共演出来ていませんが、九響の指揮者をされていた時に何度か聴きに行かせて頂いていた方で、リハーサルの最中、何度か質問させて頂いた時に「師匠が九響の本村先生で何度か演奏聴きに行かせて頂きました」と余談をしたら、「関西フィルの方ですよね?」と覚えててくださり、嬉しい話もありました。
本番では暗譜で振られていて、複雑な曲を手中に収められていて、本当に素晴らしかった!
とても貴重な経験になりました。
リヒャルト・シュトラウスみたいに、自分のそれまでの生涯を英雄に喩えられるというのは本当に自分の仕事に自信があり、それを形に出来る様になりたいなと思ったりもしましたが、自分らしくというのが大事だなと思いました。
色んな所でこの曲を節目で演奏されますが、そういえばPACの1回目の定期も英雄の生涯でした。今回の山下さんの就任記念といい、そういう素敵な場面に携われた事を幸せに思いました。